今回は「陶芸」についてご紹介したいと思います。陶芸といえば「伝統」「文化」「器」といったイメージを持っている人が多いかと思います。現代では100円均一などでも手軽に陶磁器を手にすることができるため、昔から続く伝統的な窯元の作品は高いと思われる人も多いかもしれません。しかし、私が思う陶芸というのは、昔からの伝統を受け継ぎ、窯元が多大な時間と手間暇をかけて創り上げる作品というイメージをもっています。生活には身近であってほしい気持ちと、物の価値のバランスはとても難しく、どう判断すればいいのだろうかと悩む部分でもあります。

陶芸の種類には、有田焼・瀬戸焼・萩焼など全国各地にその土地独自の焼き物があり150種類以上といわれています。そんな種類があるなかで、大きな差があるとすれば「」と「釉薬」でしょう。今回は、そんな陶芸における「釉薬(ゆうやく)」について注目したいと思います。

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釉薬の歴史

日本の陶芸における色付けを意味する「釉薬の歴史」は、奈良時代からといわれています。

奈良時代までは「自然釉」といわれる、窯の中で薪などが灰になり高温の燃焼物が溶融剤となり土中の長石を溶かして表面をコーティングする技術が主流でした。その歴史が変わったのは、中国より「唐三彩」という技術が入ってきたことによります。

「唐三彩」とは、唐代の陶器に使われていた釉薬を指すものです。陶器の形状も馬や人といった種類が多く、またそれらを表現するために用いられた釉薬の色の種類もとても多かったことから、日本だけではなくイタリアなど様々な国に伝わっていきました。その後、日本で本格的に釉薬を用いて陶磁器が焼かれるようになったのは鎌倉時代の古瀬戸からといわれています。

By: lwtt93

釉薬の種類

釉薬の種類はたくさんありすぎて紹介しきれないので、いくつかピックアップします。

天目釉(てんもくゆう)

天目釉(てんもくゆう)は、日本だと抹茶椀に使われることが多く、鉄分を多く含んだ釉薬のため黒く光沢のある焼き上がりがになります。鉄分の量により黒の濃さが変わるのですが、天目釉の中でも鉄分の少ないものを「飴釉(あめゆう)」と呼ばれ、鉄分の多いものを「柿釉(かきゆう)」というように区別されています。この釉薬を使ってできた茶碗は「天目茶碗」として茶道の世界では愛されている釉薬です。

織部釉(おりべゆう)

織部釉(おりべゆう)は、その名の通り織部焼で用いられる釉薬のことです。織部焼は、黒織部・青織部・赤織部・志野織部など色によって種類があり、その中でも緑色の織部焼が特長です。この釉薬は、透明釉に酸化銅などの銅を着色料として加えています。

最後に

この他にもたくさんの釉薬があります。器の形状に合わせ進化し、その土地独特のものが出来上がり、歴史が育んできたものを手に取っています。陶芸に限った話ではありませんが、「真実」はその時代に生きた人たちにしか分かりません。歴史を紐解くには様々なことに触れ、たくさん知ることです。今後も世界各地のおすすめスポットをご紹介するとともに、今回のように私の趣味も一緒にお伝えできればと思います。

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