今回は私が大好きな有田焼の「柿右衛門様式」についてご紹介したいと思います。 まずは柿右衛門様式のもとである有田焼=有田は、どこの土地の焼き物かご存知ですか? 九州は佐賀県にある有田町という町があり、有田焼はこの土地の名前からきています。場所は地図で見るとこのような場所です。

今回の旅マップ


有田焼は基本的に陶器ではなく磁器です。江戸時代後期に各地で磁器生産が盛んになったのですが、それまでは日本国内で唯一、長期にわたって磁器の生産を続けていたのが有田であり、日本の磁器の歴史は全て有田にあると言っても過言ではないのです。有田焼には大きく分けて初期伊万里、古九谷様式、柿右衛門様式、金襴手などがあります。その中でも柿右衛門様式は、ヨーロッパに初めて磁器で日本の美を認めさせた様式でもあります。 柿右衛門様式の始まりは、1596年に生を受けた「酒井田円西」と言う一人の陶芸家が、佐賀県の有田町で良質な陶土が発見されたことにより、その地に移住をし息子である喜三右衛門と共に、陶磁器を制作していました。その中で17世紀前半に息子である喜三右衛門が赤絵磁器の焼成に成功。その成功に伴い「酒井田柿右衛門」と名乗るようになり、柿右衛門様式がはじまりました。 柿右衛門様式は現在まで残っており、今年2013年6月に第十四代酒井田柿右衛門が亡くなられましたが、息子さんが受け継ぐと名乗りを上げており、いずれは十五代が誕生することでしょう。 柿右衛門様式の特徴はなんといっても、冴えわたる「赤」の色です。 乳白色の地肌に赤を基調とする上絵を焼き付け、磁器の作風として確立し、ヨーロッパへ向け輸出したところマイセン窯などで模倣品 が造られるほどの人気を博しました。 柿右衛門様式で描かれる絵付けの題材は大和絵的な花鳥図などがあり、赤が入ることによってとても温かみのある器です。 いずれは私も柿右衛門様式のような、人の目を一目みて奪えるようなものを造ってみたいという気持ちはありますが、まずはしっかり身につけねばいけない事を身につけていき、その先に想像したものが創れればという野望を持っていたりします。 少しでも柿右衛門様式にご興味を持たれました是非一度、美術館などにもありますので本物を目にしてみてください。
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