ルストラフィヨルドを望む、美しい景色が目の前にある教会「ウルネスの木造教会」[ノルウェー]
ノルウェーにある木造教会「ウルネスの木造教会」は、1979年に世界遺産に登録されています。教会はルストラフィヨルドを望むことができるのですが、建っている場所はなんと高さ120mもある崖の上にあります。
旅マップ
ウルネスの木造教会の歴史
現在の所有者は「ノルウェー考古物保存協会」です。考古物としての価値があるなかで、現在でもミサが行われているように教会としての役割をしっかりと担っています。この教会が建てられたのは1130年前後ではないかといわれています。キリスト教建築とヴァイキング建築を取り入れて建てられたもので、この建築物の様式はスカンディナヴィア地域で動物を模したスタイルとして知られる「ウルネス様式」になります。ノルウェーにはこの他にも木造教会がいくつかありますが、世界遺産に登録されているのはこの「ウルネスの木造教会」だけなので、文化的価値も高い教会です。教会自体が素晴らしいものですが、120メートルの高さにある教会から望むルストラフィヨルドもまた、ノルウェーの自然を一望できる絶景として素晴らしいものです。
Urnes stavkyrkje – Stavechurch.com
ソグンオフィヨーラネについて
ウルネスの木造教会が建っているのは、ノルウェーにある「ソグンオフィヨーラネ」という県になります。県名の由来は、この県にある最大のフィヨルド「ソグネフィヨルド」からきているといわれています。また、ここにはノルウェーで最も深い湖である「ホーニナル湖」や、多くの有名な滝もあり、自然を目的とした観光地としてとても人気がある土地です。この県を支えているのは農業が主のようで、人口密度がとても低いため水力発電所やアルミニウム加工業があるものの、あまり大規模な工業・産業は必要とされていない自然に満ち溢れた土地というのもこのソグンオフィヨーラネの特長です。



食文化
ノルウェーというと、スモークサーモンが有名です。スーパーで見かける多くのスモークサーモンは「ノルウェー産」ですよね。やはりノルウェーでは海産物を多く食べる国といえます。そのほかにも、シカや鴨といったジビエも食べられ、自然の恵みをいただく・・・そんなイメージです。調理方法もシンプルなものが多く、質素な傾向があります。ただノルウェーは大自然が広がる国なので、美味しい空気と水があるため何でもシンプルに食べるのが美味しい!ともいえますね。


レストラン情報
地ビールを美味しい料理とともに「Ægir microbrewery」
自然に囲まれたレストランで素敵な食事を「Ciderhuset」
最後に
ノルウェーの大自然に囲まれた木造教会「ウルネスの木造教会」からフィヨルドを眺めれば、その土地の歴史を肌で感じることができます。人の生涯は100年ほどですが・・・自然はずっと昔からそこにあるものです。ながい歴史が育んで合わさったものを見て、現代の私たちが何かに感動したり感じたりできることはとても幸せなことです。ぜひ死ぬまでに一度訪れたい候補地にしてみてください。