今回ご紹介するのは、歴史上の偉人や歌人たちが詠まれた「ジャパニーズポエム」にしてみます。和歌や俳句などは、現代の我々の言葉からすると違いがあるせいか「難しい・解釈しにくい」と思っちゃいますね。でもひも解いていくと、当時詠まれた情景がパパパパパー!って浮かんでくるんです。せっかくですので、英訳と一緒に見ていきましょう!

心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな

英訳:Though I do not want to live on in this floating world, If I remain here, Let me remember only this midnight and this moonrise.

現代意訳:(もはやこの世に望みもないが) 心にもなく、このつらい浮世を生きながらえたなら、さぞかしこの宮中で見た夜の月が恋しく思 い出されることであろうなぁ。

三条院 (さんじょういん / 976~1017) /「後拾遺集」より

参考:百人一首の風景


思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり

英訳:Though in deep distress through your cruel blow, my life still is left to me but I cannot keep my tears; They break forth from my grief

現代意訳:つれない人のことを思い、これほど悩み苦しんでいても、命だけはどうにかあるものの、この辛さに耐えかねるのは (次から次へと流れる) 涙であることだ。

道因法師(どういんほうし / 1090~1183?) /「千載集」より

参考:百人一首の風景


夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろやに 秋風ぞ吹く

英訳:When the evening comes, from the rice leaves at my gate, gentle knocks are heard, And, into my round rush-hut, enters autumn’s roaming breeze.

現代意訳:夕方になると、家の前にある田の稲葉を音をたてて、 葦葺きのそまつな小屋に秋風が吹き訪れることよ。

大納言経信(だいなごんつねのぶ/1016~1097) /「金葉集」より

参考:百人一首の風景


旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る

英訳:Sick on my journey, only my dreams will wander these desolate moors.

現代意訳:旅先で死の床に臥しながらも、見る夢はただ、あの野この野と知らぬ枯野を駆け回る夢だ。

松尾芭蕉/「笈日記」より

参考:芭蕉と伊賀


黒髪の 乱れたる世ぞ はてしなき 思いに消ゆる 露の玉の緒

英訳:Even my beautiful black hair is now all messed up I am leaving this world to become a dewdrop.

現代意訳:黒髪が乱れるように、世も乱れきっていて、いま主人を思う私の心も、露のように流れ落ちて消えようとしています。

武田勝頼の妻/辞世の句

参考:Yahoo!知恵袋


この記事をシェアしてみませんか?