フランスで受け継がれる華やかな磁器「リモージュ焼」[フランス]
フランスで受け継がれる磁器「リモージュ焼」は、フランス中部に位置するリモージュという町とその周辺で生産される磁器のことを指します。特長は真っ白な生地の上に華やかな絵付けを施すところにあります。
旅マップ
リモージュ焼の歴史
17世紀まで遡りセーブルと並んでフランスで最も古い陶器でもあります。またリモージュ焼といっても、製陶所はいくつかあります。ロワイヤル・リモージュをはじめベニョル製陶所、アリュオー製陶所、プイヤ製陶所、アビランド製陶所など数多くの製陶所があります。リモージュで磁器制作が盛んになった大きな要因は、豊富な原材料がこの土地で採れることにあります。陶磁器に欠かせないカオリンや長石、石英、ペグマタイトなど原料の産地でもあります。
リモージュ焼の特長
リモージュ焼の焼成は、摂氏1400~1450度、上絵の焼付けは950~1000度で行われます。同じような製造方法としては、イギリスのボーンチャイナがとても近いとされています。
マリーアントワネットがいた頃を彷彿とさせる華やかで豪華なデザインが施されているリモージュ焼は、お茶を楽しむ時に美しい景色が手もとで楽しめる素晴らしい磁器です。実際に使うのはもちろんですが、インテリアにも最適です。
リモージュ焼が写る風景
食文化
フランスといえば美食の国です。フォアグラ、キャビア、カキにオマール海老。美味しいものがたくさんあります。日本に住んでいるとフランス料理は高級なイメージがあって、特別な時に食べる料理という敷居の高さが何となくあります。しかしフランスに行けば、毎日がフランス料理です。旅でないと味わえない、贅沢な時間も楽しみの1つになります。




レストラン情報
洗練された美しいフランス料理を「Un Parfum D’oxalis」
気取らず美味しい郷土料理を楽しむ「Le P’tit Bouchon」
最後に
日本にも100種類以上の陶磁器がありますが、世界まで広げるとそれは膨大な数になります。起源を辿れば一つかもしれませんが、そこからその土地の特長や歴史背景から様々に派生していき、素晴らしい文化が生まれてきました。今回ご紹介した「リモージュ焼」もそのひとつです。フランスに訪れる際は、リモージュに寄ってその華やかで美しいリモージュ磁器を手にとってみてください。