オスマン帝国の皇帝も身にまとった民族衣装「カフタン」[トルコ]

知識

旅曲が今回ご紹介するのはトルコの伝統衣装「カフタン」です。トルコの伝統衣装とお伝えしましたが、正しくは中東で広く身に付けられている男性用の民族衣装のことを指します。カフタンの特徴は長袖の長いガウンのような形をしており、オスマン帝国が全盛期の頃には裏地に毛皮を縫いつけられた温かなものや、長袖のカフタンの上から半袖のチョッキのようなカフタンを重ね着するような形も登場したそうです。
トルコではオスマン帝国時代のスルタン(皇帝)が着ていた金糸や高価な毛皮などでつくたれたカフタンがあり、スルタンが住んでいたトプカプ宮殿に保存されているそうで、トルコへ訪れた際には本物を見ることができます。

日本の十二単などもそうですが、力をもった国家や人、一族などはその力を見せつけるために衣装がどんどん豪華になっていきますよね。カフタンも動きやすさを考えると決して動きやすい衣装では無かったそうですので、利便性で生まれた衣装ではなさそうですよね。
日本人も日常で着物を着なくなったように、トルコでも今は町でカフタンを着ている人を見かけることはほとんどなくなってしまったそうです。現在ではどちらかと言うと、観光客向けのお土産屋さんなどでよく見られるそうですよ。

スポット写真

食文化

トルコ料理は中華料理、フランス料理と並んで世界三大料理のひとつとして知られています。世界三大料理とされるものはいずれも広い領土を持ち、宮廷料理として愛された歴史的背景があります。トルコ料理も大帝国にまで発展したオスマン帝国という国家が君臨していたことから、食文化も発展し香辛料や様々な食材を用いた食べ物が多くあります。日本に住んでいると一番に思い着くトルコ料理はケバブではないでしょうか。人通りの多い町などに出かけると大きなお肉を焼いた露店のケバブ屋さんを目にすることがありますよね。ピタパンにこんがり焼けたお肉とお野菜、ヨーグルトソースやチリソースをかけて食べる。とっても美味しいですよね。
ケバブ以外にもパスタや、ひき肉を使ったハンバーグのようなキョフテと呼ばれる食べ物、ムサカと呼ばれるジャガイモやひき肉、トマトやナスなどと一緒にオーブンで焼いたお料理など様々な美味しいお料理があります。

レストラン情報

フレンドリーな店員さんが美味しい食事と共に素敵な時間を提供してくれる「Harab’be」

住所
Ticarethane Sk. Ticarethane Cikmazi, Istanbul 34, Turkey

ボスポラス海峡を眺めながらコースでトルコ料理を「Imbat Restaurant」

住所
Hocapasa Mh. Hudavendigar Caddesi No:24 | Sirkeci, Istanbul 34410, Turkey

最後に

日本の着物もそうですが、カフタンのような民族衣装を調べてみるとその国の歴史的背景も見えていますよね。今ではどの国でもジーパンにTシャツなどの楽ちんな格好が主流になっており、つくるのに手間のかかり、保存方法にも気を使わなければいけない民族衣装などは日常ではなかなか着る機会がないですよね。私も着物を着た記憶と言えば卒業式の袴姿や、成人式の振袖、結婚式などの冠婚葬祭の場だけです。
民族衣装が現代のニーズに合っていないと言ってしまえばそれまでなのですが、しかしどの国でもずーーーっと昔から伝えられてきた民族衣装があるのも確かですよね。それだけ民族衣装、伝統というのは時代や考え方が変化しても大切に守られていくものでもあるのだなと思いました。
過去を振り返ると工芸品や衣装、建築物など現代でも愛されているものがたくさんありますよね。逆に捉えると現代に良いとされているものが、時間を経てどのくらい残っているのかな~と考えてみると、実感はなくとも思いを馳せるのにちょっとロマンを感じてしまいます。トルコ、イスタンブールに訪れる際にはオスマン帝国の歴史を感じるべく、ぜひスルタンのカフタンも見てみてください。きっとオスマン帝国の景色が頭の中で想像できちゃうかもかもです。