ボヘミアングラスの美しさを満喫する「プラハ国立美術工芸博物館」[チェコ]
今回ご紹介するのは、東欧の国チェコの首都プラハにある「プラハ国立美術工芸博物館」です。
チェコのお土産品で一番に思い浮かぶものといえば、やはりボヘミアングラスですよね!日用品からステンドグラスまで、色々なものがガラスで造られているボヘミアングラスですが、チェコの誇る伝統工芸であるこのボヘミアングラスを、質、数ともに世界最高クラスを誇っているのが「プラハ国立美術工芸博物館」なのです。
旅マップ
ボヘミアングラスについて
ボヘミアングラスという名前ですが、現在のチェコの西部・中部地方を指す地名を「ボヘミア」と呼ばれていました。そして、そのボヘミア地区の木灰から採れる炭酸カリウムから無色透明のカリガラスがつくられたため、この地名にちなんだ「ボヘミアングラス」と呼ばれるようになったとされています。ボヘミアングラスの特長
木の灰を原料に用いて17世紀後半にボヘミアで開発されたガラスの一種のことをカリガラスといい、エングレーヴィングや、グラヴィール彫刻などの彫り込みがされています。
現在では、ソーダガラスを使った日用品から、細かいカットや彫り込みがされた高級なクリスタルグラスまで様々なものがあり、手に持って使う楽しみ方、飾って目で見る楽しみ方など様々な楽しみ方ができるのも特徴です。
ボヘミアングラスは13世紀から歴史が始まったとされていますが、プラハ国立美術工芸博物館ではそういった作品が多く展示されています。透明度が高く、光と共鳴した美しく輝く作品を心ゆくまで楽しめます。一番見ていただきたいのはやはりボヘミアングラスですが・・・「工芸博物館」と名付けられているこの博物館では、そのほかにも木工品、金属工芸品、陶磁器や家具、宝飾品、玩具、グラフィックアートまで様々なアートを楽しむことができるのもこの博物館の魅力です。
2014年8月に、東京のサントリー美術館で「プラハ国立美術工芸博物館」が特別展が開催されたこともありました。また日本にくる機会もあると思いますので、その際はぜひ観に行きたいですね!
プラハ国立美術工芸博物館の風景
食文化
チェコは内陸国のため、お魚よりお肉を使ったお料理がよく食べられています。ドイツの食文化にとても近く、ハムやソーセージなどの加工肉やお肉を揚げ焼きするカツレツなどがチェコ料理として有名です。また、チェコはドイツ同様に世界的なビール生産国でもあり、美味しいビールを楽しむことができる国です。




レストラン情報
予約必須の安くて美味しいチェコ料理店「U Kroka」
ちょっと変わった眺望でチェコ料理のフルコースを「Mlynec」
最後に
プラハは、「プラハ歴史地区」という名で世界遺産にも登録されている町で、観光客がとても多く、治安もよい土地だと言われています。そのため安心して観光することができるのも魅力のひとつなんです。そんな美しく安全な町プラハにある「プラハ国立美術工芸博物館」では、チェコを代表する美しいボヘミアングラスを見ることができ、チェコの魅力を満喫できる場所です。
工芸が好きな方、美しいものが好きな方、プラハに興味がある方、ぜひ一度訪れてみてください。