世界で最も美しい書店に選ばれた「レロ書店」[ポルトガル]
世界一美しい本屋「レロ書店(Livraria Lello/レロ・イ・イルマオン)」は、ポルトガルの港町ポルトという都市にある本屋です。その歴史は遡ること1869年に始まったといわれています。レロ書店として始まったのは1869年ですが、現在営業しているレロ書店の建物は1906年に再建されたもので、ネオゴシック調の美しい建物が現在も本を求める人を迎えてくれます。
旅マップ
レロ書店の美しさ
書店に一足踏み入れると、まず目に入るのは曲線を描く美しい階段があります。その階段を上がって行くと、これもまた美しいステンドグラスが天井にあり、光を受け太陽に照らされたガラスの輝きを見ることができます。そのほかにも天井や本棚に施された美しい木彫り細工があり「ここは美術館か?」と一瞬勘違いしてしまいそうになるほどです。2階には、版画が並べられた小さな喫茶スポットも用意されており、1ユーロ程度でコーヒーを飲むことができます。お目当ての本が無くても、美しい調度品に囲まれた世界でコーヒータイムっていうのも良いかもしれません。ヨーロッパのスゴイところは、こういった歴史あるものが当たり前のように人々の生活に溶け込んでおり、そして当たり前のように皆が大切に守っているというところです。当たり前にある日本の素晴らしい歴史を、これからも当たり前に大切にしていきましょう。「生涯一書生」と言う言葉に習いコツコツと精進していけたら一番ですね。
レロ書店の風景
食文化
ポルトガルは大きな海に面した土地柄、魚介類が豊富です。そのほかにも野菜や果物、お肉まで美味しい食材が手に入る土地です。調理方法はイタリアンにとても近く、オリーブオイルをたくさん使い、シンプルにお塩やコショウなどで味付けするものが多いです。中でもポルトガルの人たちがよく食べているのがバカリャウと呼ばれるタラを塩漬けしたもので、バカリャウを使って煮たり焼いたりと色々な料理に登場します。
他のヨーロッパ諸国もそうですが、レストランのテーブルに着くと、注文する前にパンや血のソーセージなどがテーブルにたくさん用意されていることがあります。満腹になるほどの量です。ヨーロッパの人たちは、食事を家族や友人との憩いの時間としていることが多いため、ゆっくり沢山の量を食べるのかもしれません。一時期、甘い物好きの人たちの中で流行した「エッグタルト」もポルトガルが発祥です。



レストラン情報
ポルトの夜景をテラス席で眺めながら素敵なひと時を「Wine Quay Bar」
住宅街にある素敵な雰囲気のお店でポルトガル伝統料理を「O Paparico」
最後に
世界遺産にも登録されている書店では珍しい「レロ書店」ですが、外観から内装そのすべてが美しく、書店の中を見ているだけでも満足できる本屋さんです。ポルトガルのポルトへ行かれる際には、かならず訪れてみてください。そして、普段本を読まない人でも「お土産」を理由に本を手に取ってみてください。