アルメニア共和国にある「ゲガルド修道院」は、2000年にユネスコの世界文化遺産に選ばれました。アルメニアは、歴史上初めてキリスト教を国教と定めた国として知られていますが、ゲガルド修道院はそのなかでも古い歴史を持ち、初期キリスト教時代にはすでに開設されていたと言い伝えられています。また、この修道院は岩盤を穿って造られた洞窟「洞窟修道院(アイリヴァンク)」とも呼ばれています。現在残っている中央聖堂は、1215年~1283年にかけて建設されましたが、僧院、礼拝堂、食堂などは中央聖堂北側に接する岩盤を穿って造られた形で残っています。

ちなみに「ゲガルド(Geghard)」は槍を意味する言葉なのですが、キリストの脇腹を突いた聖槍の一部がここで発見されたことから、この名前が付いたといわれています。もちろん、修道院内を見学することもできますが・・・「さすが洞窟!」というほどに中はとても暗くなっているため、その薄暗さが雰囲気をより倍増させてくれることでしょう。

Geghard Monastery

旅マップ

アルメニア共和国について

ゲガルド修道院のある国「アルメニア共和国」は、西アジアの南コーカサスに位置する共和制国家で、トルコなどと同様に東ヨーロッパに含められることがあります。首都はエレバンで、黒海とカスピ海の間にある内陸国で、西にトルコ、北にグルジア、東にアゼルバイジャン、南にナヒチェヴァン自治共和国が接する国になっています。

近年まではソビエト連邦圏でしたが、1991年に独立を果たしています。また、歴史の中でとても悲しい史実もあり19世紀末~20世紀初頭にオスマン帝国の少数民族であったアルメニア人の多くが強制移住、虐殺などにより死亡した事件「アルメニア人虐殺」として知られています。この虐殺は、第一次世界大戦中に起きたもので、オスマン帝国政府による計画的で組織的な虐殺とする意見が多かったことから、オスマン帝国の主な後継国家であるトルコ共和国とアルメニアは仲たがいしていました。ですが、近年はアルメニア大統領が、トルコを訪問するなど関係は修復しつつあるようです。様々な歴史をもつアルメニアですが、やはり観光名所は世界最古のキリスト教国ということもあり、古い教会や古代宗教の神殿遺跡が多く現存しているので、歴史の風を感じることができることでしょう。

By: H A
By: iretina

食文化

アルメニアは、小国かつ周囲さまざまな国に囲まれていることから、色々な国の影響をうけた料理を食べる文化が根付いています。魚よりは肉をよく食べる国で、味付けはトルコ料理に近くケバブなどがあり、ソースはヨーグルトやチリなどを使います。名物料理はミンチ肉が入った揚げパンケーキ「ブレンチック」、水餃子「キンカリ」、アルメニア名物パン「ラバッシュ」などがあります。このほかにも、果物もよく食べていて夏はスイカやメロン、そして杏子はアルメニア名物として知られています。

レストラン情報

アートにも触れらる施設内のステキレストラン「The Club Yerevan」

住所
40 Tumanyan Poghots, Yerevan, Armenia

素敵なテラスもある可愛いお店「Dolmama Restaurant」

住所
10 Pushkin Street, Yerevan 0010, Armenia
お店情報

最後に

さまざまな歴史をもつアルメニアにある修道院「ゲガルド修道院」ですが、馴染みのない私たちにとっては初体験に近い感動を得られる場所だと思います。修道院以外にもアルメニアには歴史的建造物がたくさんあります。世界史が好きの人にはぜひその目で見ていただきたい土地です。

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