エジプトと聞くとやはりピラミッドが思い浮かびますが、古代エジプトの遺跡が多く残るエジプトで写真や映像を見たら「この遺跡知ってる~」となるのがエジプトの「アブ・シンベル神殿」です。

はじめに

この神殿の特徴は、大神殿に大きく並ぶ四体のラムセス2世の石像です。この他にも、ハトホル神と王妃ネフェルタリに捧げられた小神殿があり小神殿の前には四体の王の像と二体のネフェルタリの像が配置されています。この神殿は、王の像をはじめ高さは30m以上にもなる巨大な遺跡です。

歴史的価値だけでも充分に広く知られるアブ・シンベル神殿ですが、この神殿が広く知られるきっかけとなった出来事が1960年代にありました。この出来事は世界遺産を創設するきっかけにもなったと言われています。その出来事とは、アブ・シンベル神殿がある場所はエジプト南部のスーダンとの国境付近なのですが、この地域のナイル川流域で「アスワン・ハイ・ダム」というダムの建設計画が持ちあがりました。ちょうどダムの建設範囲にアブ・シンベル神殿も含まれていました。「このままでは歴史的遺産が水の中へと沈んでしまうことになる!」と懸念を抱いたユネスコが水没遺跡救済キャンペーンと銘打って世界各国に呼びかけ始めたのでした。このキャンペーンの効果もあって、約60ヶ国から技術支援、考古学調査支援が行われた結果、なんと1964年~1968年の年月をかけて、正確に遺跡を分割し約60m上方の丘に移築したのです、すごいですね!巨大な遺跡を移してしまうなんて!

こういった歴史を知ると人一人ではできないことも、たくさんの人の手が協力しあうことで出来ないことはなくなるのではないのか?と思わされます。

この出来事がきっかけで、1972年11月16日にパリのユネスコ本部で開かれた「第17回ユネスコ総会」において、「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」が満場一致で成立したわけです。この出来事がなければ、日本の富士山や白川郷、広島の原爆ドーム、富岡製糸場なども世界遺産に登録され注目を集めることもなく、もしかしたら無くなってしまっていたかもしれませんね。

スポット写真

食文化

エジプトは7世紀にイスラム教化する前の古代エジプト時代にはすでに、パンやビールなどを好んで口にしていたほど、食文化がとても発展していた国です。現代で食べられるエジプト料理には、地中海の料理や西アジアの料理の影響も受けており、色々なスパイスを用いたり、食材も魚介類から穀類、野菜、果物、肉類と色々な材料を使ったお料理を楽しむことができます。

By: momo
By: Crosa

レストラン情報

遺産を保護しようとするヌビア人によって建てられた「Eskaleh Eco Lodge」

住所
Ramsis, Abu Simbel, Aswan Governorate, エジプト

最後に

エジプトはクーデター後、貴重な遺跡なども略奪や破壊されてしまい、今も情勢上「安全」とは言い難い国ではあります。しかし、アブ・シンベル神殿のような素晴らしい文化が残る国でもあります。いつか古代エジプトの人たちが創り上げた素晴らしい遺跡を見にいってみたいな~と思う国のひとつです。

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