水没から免れるべく大移設を果たし今も残る遺跡「アブ・シンベル神殿」[エジプト]

2014年10月29日スポット

旅曲が今回ご紹介するのはエジプトの「アブ・シンベル神殿」です。

はじめに

エジプトと聞くとやはりピラミッドが思い浮かびまるよね。そんな古代エジプトの遺跡が多く残るエジプトの中で、名前でピンとこなくとも写真や映像を見たらこの遺跡知ってる~。となるのがアブ・シンベル神殿ではないでしょうか。

この神殿の特徴は大神殿に大きく並ぶ四体のラムセス2世の石像です。この他にもハトホル神と王妃ネフェルタリに捧げられた小神殿があり、小神殿の前には四体の王の像と二体のネフェルタリの像が配置されています。この神殿は王の像を始め高さは30m以上にもなる巨大な遺跡です。

歴史的価値だけでも充分に広く知られるアブ・シンベル神殿ですが、この神殿が広く知られるきっかけとなった出来事が1960年代にありました。この出来事は世界遺産を創設するきっかけにもなったと言われています。

その出来事とはアブ・シンベル神殿がある場所はエジプト南部のスーダンとの国境付近なのですが、この地域のナイル川流域で「アスワン・ハイ・ダム」というダムの建設計画が持ちあがりました。
ちょうどダムの建設範囲にアブ・シンベル神殿も含まれていました。このままでは歴史的遺産が水の中へと沈んでしまうことになる!と懸念を抱いたユネスコが世界各国に呼びかける「水没遺跡救済キャンペーン」が開始されました。このキャンペーンの効果もあり、約60カ国の国々から技術支援、考古学調査支援が行われた結果、なんとなんと1964年~1968年の年月をかけて、正確に遺跡を分割し約60m上方の丘に移築したのです!すごいですよね!!巨大な遺跡を移してしまうなんて!こういった歴史を知ると人一人ではできなことも、たくさんの人の手が協力しあうことで出来ないことはなくなるのではないのかな。と思わされます。

因みにこの出来事がきっかけで1972年11月16日にパリのユネスコ本部で開かれた「第17回ユネスコ総会」において、「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」が満場一致で成立したそうなんです。
この出来事がなければ、日本の富士山や白川郷、広島の原爆ドーム、富岡製糸場なども世界遺産に登録され注目を集めることもなく、もしかしたら無くなってしまっていたかもしれませんね。

「アブ・シンベル神殿」関連ツイート

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スポット写真

By: hin chung(saga chan
By: Annie and Andrew
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食文化

エジプトは7世紀に信仰がイスラム教化する前の古代エジプト時代にはすでに、パンやビールなどを好んで口にしていた程、食文化はとても発展していた国です。現代で食べらるエジプト料理には地中海の料理や西アジアの料理の影響も受けており、色々なスパイスを用いたり、食材も魚介類から穀類、野菜、果物、肉類と色々な材料を使ったお料理を楽しむことができます。

By: momo
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By: JP Bennett
By: Crosa

レストラン情報

ホテルのレストランでラグジュアリーな食事を「1902 Restaurant」

住所
Sofitel Legend Old Cataract | Abtal El Tahrir Street, Aswan, Egypt
お店情報

エジプトの郷土料理を楽しむなら「Al Masry」

住所
Sharia al-Matar (City Centre) | Dropped Pin near Aswan, Aswan, Egypt

最後に

エジプトはクーデター後、貴重な遺跡なども略奪や破壊されてしまい、今も情勢上安全とは言い難い国ではあります。しかし、アブ・シンベル神殿のような素晴らしい文化が残る国でもあります。いつか古代エジプトの人たちが創り上げた素晴らしい遺跡を見にいってみたいな~と思う国のひとつです。